私たちの認証は、仕組みを理解したうえで使っていただくことを前提に設計しました。平易な言葉で説明しますが、要点を省くことも、当社の肩書や実績だけを信じるよう求めることもしません。基盤となる暗号技術は、確立され、実用の中で検証されてきたものです。すべてのNFCタグに同じことができるわけではありません。一般的なタグは、誰でもコピーできるデータを保存します。当社のタグは、自らの真正性を証明します。出荷するすべてのタグに、NXPだけが製造するNFC Forum Type 4タグのNTAG 424 DNAを使用しています。チップ内に保護された領域を備えているため、スマートフォンをかざすたびに、何度でも遠隔で認証できます。
多くのNFCタグはデータの保存だけを行い、真正性を保護する機能を備えていません。保存されたNDEFデータを表示してウェブサイトへ案内したり、ドアの解錠に使ったりできます。ドアの解錠用タグやキーフォブの中には、固定のIDしか保存しないものもあります。そのIDは、対応するタグにいくつでもコピーできます。偽物は本物と見分けにくく、同じ工場や近隣の工場で作られていることも少なくありません。当社のチップは、読み取りのたびにカウンターを増やし、秘密鍵とカウンターからセッション鍵を導出して、AES-CMAC認証コードを生成します。当社のサービスはコードを検証し、検証済みのカウンター値を拒否します。今後の読み取りで有効なコードを生成するには、タグの秘密鍵が必要です。NFC Proofは、チップのUIDに対するNXPの固定の署名を端末上で検証します。ただし、その署名はコピーして再利用できます。これらの検証が確認するのはタグの真正性であり、タグの付いた品物の真正性ではありません。
使用するすべてのタグについて、発行前にNXPが製造時に書き込んだECC署名を検証します。NXPの正規仕入れ先を信頼していますが、発行工程では私たち自身が1つずつ検証します。まず疑い、確かめることを信頼の前提にしています。
検証でわかることの限界
タグが本物だと確認できても、証明されるのはタグ自体の真正性です。元の品物に付いたままであることは証明せず、品物そのものを調べることもありません。また、タグは所持している人が使うもので、持っている人なら誰でもスマートフォンをかざして検証できます。私たちは、封印、カウンター、記録を通じて不正利用の痕跡がわかるようにし、検証できる範囲も明示しています。